溶射

2021/09/06

溶射って!?

今更ながらとなりますが、初めて当社のホームページをご覧いただいた方で「溶接は聞いたことがあるけど溶射って?」という方も多いのではないかと思います。

 

簡単に言うと、溶かした金属をスプレーのように吹き付けて、摩耗した部分を補修する技術です。

例えばモーターのシャフト等は常に金属同士が擦れ合っている為、段々とすり減ってしまいますよね?

当社では「溶射」と呼ばれる技術を用いて、そのように摩耗した金属部品の修理を承っています。

 

溶射は処置により発生する熱がそこまで高温ではないので、基となる素材に与える影響(熱による歪み等)が少ないといったメリットがあります

余談ですが元の材質とは別の性質(耐摩耗性等)を持たせるため、「未使用の新品部品に予め溶射加工を行う」というご依頼も承りますが、それはまた別の機会で、、、

  

下の写真は当社が頻繁に承るモーターブラケット(内径部分)の例となりますが、溶射加工前はこんな感じです。

どうしても金属同士が擦れ合っている部分なので跡がついていますね。

実際に触るとボコボコとした感触があり、擦り減っていることがよくわかります。

 

溶射材料を吹き付けた直後はこんな感じです。↓

(同じブラケットの写真でないのが痛いところですが、イメージとしてご覧ください)

写真からもわかる通り、溶射材料が吹き付けられた直後でザラザラしていますね。

ここから表面が滑らかになるように仕上げをします。

仕上げが終わればこの通り。

修理されているとはわからないほどではないでしょうか!?

これでまた使えるようになるわけです。

 

ご興味がある方は下記のページでもより詳細な情報をご覧いただけます。↓

https://www.kokuka-group.co.jp/thermal_spray_machining/

 

今まさにあなたが廃棄しようとしているその金属部品、まだ直るかもしれないですよ?

投稿者: 酒井