エンジン加工
2023/10/23
産業用エンジンは6気筒もV12もヘッドは同じ(場合もある)
お世話になっております。フロント藤永です。
私は年代的にいわゆる団塊ジュニア。車・バイク大好き世代なので、
いつも自動車やバイクのエンジンの紹介をしていますが、今日は珍しく、産業用エンジンの記事です。
弊社は現地オーバーホールを得意とするオンサイト分門があり、現地でのエンジン分解整備も行っていますが、
それとは別にシリンダーヘッド等をお客様からお預かりし、工場で加工を行うことも多くあります。
コマツやカミンズ、ヤンマーなどのエンジンがよくご依頼いただけます。
写真はコマツの6気筒エンジンです。
産業用のエンジンはヘッドが個別に分かれているものが多く、6気筒の場合は形状的に単気筒ヘッドを6個組み合わせたり、
2気筒形状のヘッドを3枚組み合わせたりなどのパターンがあります。
より大きなエンジンを作る場合でも、ヘッド枚数を増やしていけば、V型12気筒なんていうエンジンも、
同じヘッドを12枚使用することで、作れちゃったりします。合理的です。
用途におおじて(比較的)簡単にエンジンのバリーションが作れるようにしてあるわけです。
小型、軽量のために、可能な限り無駄を排して作られる車やバイクのエンジンとは異なり、
汎用性や拡張性、耐久性を求め、ある意味おおらかに作ってある産業のエンジンは、基本的に異なる思想のもとに、
設計されており、どちらもある種の美しさを持っているのではないでしょうか。
投稿者: 藤永