エンジン加工
2021/05/31
空冷ポルシェ シリンダーヘッド
こんにちは。フロント担当の藤永です。
今回ご紹介する作業は、空冷ポルシェのシリンダーヘッド、バルブガイド交換です。
昔は数多くの作業依頼を頂いていたポルシェですが、最近は流石に数が減ってきました。
まだまだ魅力の衰えない車ですので、末永く乗っていただければ思います。
まずは作業しやすいようシリンダーヘッド6枚を専用の治具に取り付けます。
SERDIバルブシートカッティングマシンにセットします。
本来はその名の通りバルブシートを加工する機械ですが、こういった作業にも活躍します。
通常、バルブガイドの抜き取りはシリンダーヘッドの熱して、バルブガイドとの膨張率の違いを利用して行うのですが、空冷ポルシェなどの一部エンジンの場合は、予めバルブガイドの内側をくり抜いておくとシリンダーヘッドのダメージを最小限にできます。
このように古いバルブガイドを加工します。
あとは通常のシリンダーヘッドと同じようにシリンダーヘッドの温度を上げて、バルブガイドを打ち抜きます。
きれいにバルブガイドが抜けました。
空冷ポルシェに限らず、バルブガイドの交換はバルブガイドの抜き取り作業が非常に重要です。
誤った方法で作業されると、修理どころかシリンダーヘッドに大きなダメージを与えかねません。
今後ますます貴重になってゆくであろうエンジン。できるだけ良い状態を維持できるようお手伝いできれば思います。
投稿者: 藤永