エンジン加工

2021/09/20

日産A型エンジン・ビッグバルブ仕様

お世話になっております。フロントの藤永です。

最近は車もバイクも旧車が人気のようですね。

以前にも紹介させていただいたカワサキのZ系、ホンダのCB。車では日産のRB26やSR20、トヨタですと1JZや2JZ、4A-Gも多く作業依頼いただいております。

今回は最近ではちょっと珍しくなった日産のA型エンジンのシリンダーヘッドの作業依頼をいただきましたので、紹介させていただきます。

最近のエンジンでは考えられないコンパクト、シンプルさです。

作業内容はバルブガイド交換とバルブシートリング入替え、シートカットです。

既に上の画像ではどちらも交換が終わっていますが、今回の作業のポイントはバルブシートリング入替えです。

通常のバルブシートリング入替えであれば、既存のリングを抜き取り、新しいリングを入れ直すだけですが、今回はビッグバルブ仕様です。

バルブ傘径が大きくなるのに合わせリングも大きくする必要があり、そのためヘッド側の元穴も大きく削り直します。

その上、隣り合う給排気リングが干渉してしまうため、片側を削って逃しを作ります。

ちょっと分かりづらいですが、排気側に吸気側のリングが入り込むように加工してあります。

具体的には先に排気側のリングを入れたあと、吸気側のバルブガイドで芯を取り、排気側のリングを吸気側のリングが入るよう削ります。

これらの作業でも弊社はSERDIバルブシートカッティングマシンを使用しています。

今回はちょっと細かい内容になってしまいましたが、こだわりの愛車の性能維持に少しでも貢献できれば幸いです。

投稿者: 藤永