エンジン加工

2024/03/25

謎の部品

お世話になっております。フロント藤永です。

弊社エンジン加工部門は、基本的には専用機を使用し、エンジン部品の加工修理を主な業務としています。

ですが、エンジン以外の自動車関連部品の加工修理のご依頼も多くいただきます。

その中には、一見して用途のわからない謎の部品も多くありまして。例えば、、、

画像左側の丸い部分にベアリングが嵌ります。その元穴が摩耗で広くなってしまいガタが出てきたので、修理して欲しいとの依頼です。

、、、で、コレ何?。

 

答えはロータス・ヨーロッパのリアベアリングキャリア(ハブケース)というもののようです。

出た!ロータス・ヨーロッパ!サーキットの狼!多角形コーナリング!

、、、すいません。正直ギリギリ世代ではないのであまり詳しくないです。

で、どのように修理するかというと、、、。

 

弊社の溶射部門に依頼して、ケース部に溶射して肉盛りの要領で穴を小さくします。

溶射は溶かした金属を吹き付けるので、溶射したままの状態では、表面も寸法も仕上がっていません。

ですので、汎用旋盤等で仕上げをしなければいけないのですが、形状が複雑なのでどこで部品を支持し、どこを加工の中心となる”芯”にするのか、作業者を悩ませます。

ベテラン作業員から「あまり写すな。」と言われたのですが、チラッと公開。

手持ちの治具を取り付け、かなり苦労しながらも、うまいこと加工してくれたようです(ざっくり)。 

 

加工後はこんな感じです。

 おーなんかキレイになってる。

これでサーキットの狼も一安心でしょうか?

 

こんな感じで、弊社では謎の部品の再生もできる限り対応させていただきます。

正直、どうにもならないものも少なくないのですが、お困りの場合は一度ご相談ください。

投稿者: 藤永